ケガニの故鄉-巴拉峨巒溪
巴拉峨巒溪はアミ語で「境界」の意味です。河口が北回帰線標誌に近接することから、まさに熱帯と亜熱帯の境界線に当たるのです。
巴拉峨巒溪の沿岸は人の手があまり入っておらず、山林は原始的で自然の風貌を残しており、タイワンキョン、タイワンモグラ、タイワンリス、ラトウチガエル、シナアマガエタイワンオオヒラタクワガタなどの生き物が見つかっています。河口は海と通じ、海水と淡水が入り混じる特殊な環境で、降海性や回遊性の魚やエビ、カニを観察するには絶好の場所です。ここではケガニ、オオシロピンノ、タイワンモクズガニ、テナガエビ、オオウナギ、ボウズハゼ、オオクチなどの珍しい生き物が見つかっています。特に夏から秋にかけては、数万にのぼるタイワンモクズガニの幼蟹が故郷を求めて遡上してきます。その勢いはすさまじく、感動的です。
静浦村の住民は三富溪の生態環境を守るため、1999年「巴拉峨巒溪護溪協会」を設立。住民のほとんどが河川保護活動に参加しており、三富溪の生態資源の保護に努めています。三富溪を訪れる際には先ず「巴拉峨巒溪護溪協会」にご連絡ください。花蓮県豊浜鄉静浦村巴拉峨巒溪護溪協会:03-8781274