奚卜蘭島
秀姑巒溪が海に注ぎ込もうとする地点は川幅が広く、その河口には小さな島がそびえ立っています。島は川の水を分け、南北から太平洋へ流れ込むようにしています。小島はちょうど河口の中央にあり、獅子が口に球を加えているようだとして、中国語では「獅球嶼」と呼ばれていますが、アミ族の人たちは「奚卜蘭島」と呼んでいます。小島は都巒山層の火山砕屑岩で構成され、面積はわずか10.67ヘクタール、標高は最も高いところで40メートルです。普段は川に囲まれ上陸する人は稀ですが、バードウォッチングには絶好の地点です。また台湾では非常に珍しい海岸トゲイヌツゲ林があり、極めて保護価値が高いとされています。奚卜蘭島は「自然生態保育区」に指定され上陸が禁止されています。